
フルサイズミラーレスカメラ「ルミックスS1R」の開発機(パナソニック提供)【拡大】
市場全体ではオリンパスが優勢だが、高級ミラーレス機は現在、心臓部の画像センサーを自ら製造しているソニーの「α」シリーズが君臨している。
こうした中、自社製の一眼レフとの“共食い”懸念から、出遅れが目立っていたニコンとキヤノンもこの秋、ついに同市場へと参入。両社とも、フルサイズ機向けに新開発したレンズマウント(規格)を採用した。
いずれの規格も内径が大きく、将来的に高性能レンズを開発していくための設計自由度を高めている。
「デジタル一眼レフカメラで培った知見を結集する」(ニコン)などと、一眼レフの世界2強が巻き返しに向けて、満を持して投入した形だ。
交換レンズも鍵
レンズ交換式カメラのシェア争いは本体の商品力だけでなく、交換レンズの性能や品ぞろえも鍵となる。フルサイズで最後発となるパナソニックは、独ライカカメラのレンズ規格を採用すると発表した。国内レンズメーカーのシグマと3社協業で互換製品を展開することで、自社製レンズの品ぞろえの少なさを補う戦略を選んだ。
富士フイルムは交換レンズの増産へ向け、生産能力を2年かけて7割引き上げる計画。生産子会社の富士フイルムオプティクスの大和工場(宮城県大和町)に十数億円を投じてクリーンルームなどを増設し、順次稼働させていく。
カメラ映像機器工業会の統計によると、18年1~6月期の国内出荷台数は、一眼レフが約24万台、ミラーレスを含むノンレフレックスが約29万台となった。また平均単価も5万4300円(17年)と、12年比で約1.7倍に上昇し、ユーザーの高級機・本格志向が際立っている。