サービス均一化、離職率低下に一役 クリップラインが短い動画使う双方向研修を提供 (2/3ページ)

クリップラインによる接客練習。練習の様子を撮影して本部に送り、習熟度をチェックする(クリップライン提供)
クリップラインによる接客練習。練習の様子を撮影して本部に送り、習熟度をチェックする(クリップライン提供)【拡大】

 これまでは膨大なマニュアル本を使って集合研修や個別の対面研修を通じて教育してきたが、クリップラインの導入で店ごとにばらつきのあった接客サービスの質の引き上げや、離職率の低下、新人教育時間の大幅な減少につながっている。この結果、導入各社は教育コスト削減や売り上げ増を実現した。

 サービス開発の原点は、高橋社長が経営コンサルティングのジェネックスパートナーズ在籍時代に手掛けた、すしチェーン、あきんどスシローの経営コンサルの経験に遡(さかのぼ)る。経営会議から現場会議に出席し、問題点を徹底的に洗い出した。

 最大の課題は当時300カ所、4万人の従業員に伝言ゲームさながら「驚くほど本社の指示が伝わらないこと」。同じチェーン店なのに店舗ごとのサービス品質は大きく違う。「均一サービスとし、店ごとのばらつき改善だけで、業績や生産性は格段に向上する」と気づいた。

 現場には、その道のプロも手本も至る所にいるが、それを吸い上げる手法がない。もし、この手本を「動画にして、やり取りできれば、現場を変える革命になる」と働き方改革のヒントを得た。

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