清水建設 枯れ葉剤洗浄に日本の技術 ベトナムで実証実験へ (1/2ページ)

ベトナム南部ビエンホアにあった米軍基地で、攻撃を受けて残骸となった爆撃機を見つめる米兵=1964年(AP=共同)
ベトナム南部ビエンホアにあった米軍基地で、攻撃を受けて残骸となった爆撃機を見つめる米兵=1964年(AP=共同)【拡大】

 ベトナム戦争中に米軍が使った枯れ葉剤の影響が今も問題となっているベトナムで、清水建設が汚染された土壌浄化に取り組む。かつて米軍基地があった南部ビエンホア空港に残留ダイオキシンを洗浄するプラントを建設し、来年1月から実証実験を始める。効果を確認した上で地域を広げ、戦争の「負の遺産」克服に貢献したい考えだ。

 ベトナム戦争中、米軍は南ベトナム解放民族戦線の拠点など密林地帯を狙い、1961年から10年間、枯れ葉剤を散布。ベトナムには今も「ホットスポット」と呼ばれる高汚染地域が20カ所以上あるとされる。

 米軍が枯れ葉剤の貯蔵や積み込みなどに使ったビエンホア空港は特に被害が深刻とされ、汚染土壌は約85万トンに及ぶと推定されている。

 準備を進めているのは、汚染土壌をふるい分けし水洗いなどを行って浄化する技術と、高温での焼却処理を組み合わせた手法。焼却処理のみの場合に比べてコストが半分程度で済むほか、環境への負荷が低い利点がある。大半が浄化土として再利用可能という。

 清水建設は川崎市でダイオキシン汚染土壌の洗浄処理プラントを2009~12年に運用した経験を生かし、ベトナム国防省と協力してプラント建設に着手。年明けからの実証実験に3カ月半かける予定だ。同社は「土壌浄化によってベトナムの次代を担う子供たちに豊かな社会を提供したい」としている。

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