清水建設 枯れ葉剤洗浄に日本の技術 ベトナムで実証実験へ (2/2ページ)

ベトナム南部ビエンホアにあった米軍基地で、攻撃を受けて残骸となった爆撃機を見つめる米兵=1964年(AP=共同)
ベトナム南部ビエンホアにあった米軍基地で、攻撃を受けて残骸となった爆撃機を見つめる米兵=1964年(AP=共同)【拡大】

 枯れ葉剤による健康被害は300万人以上。汚染土壌の処理も大きな課題で、ベトナム政府は30年までに全土の汚染土壌浄化を終えるとの目標を掲げ、処理技術の選定を進めている。

 9月に首都ハノイで行われた同社とベトナム政府側との実証実験に関する覚書の締結式には両国の政府関係者も出席。ベトナム国防当局者は「枯れ葉剤の問題解決は急務だ。今回の協力は意義あるものになるだろう」と期待を示した。ベトナム政府は実証実験の結果を踏まえ、採否を決める方針だ。(ハノイ 共同)