エバートロンなどが生鮮品輸出実証試験 鮮度維持の最先端3技術を活用 (1/2ページ)

エバートロン製の鮮度維持装置「フレッシュトロン」に1時間入れてから1カ月冷蔵したイチゴ(右)と何もせずに1カ月冷蔵したイチゴ
エバートロン製の鮮度維持装置「フレッシュトロン」に1時間入れてから1カ月冷蔵したイチゴ(右)と何もせずに1カ月冷蔵したイチゴ【拡大】

 電波振動技術を使った技術開発のエバートロン(東京都港区)や全国農業協同組合連合会(JA全農)、豊田通商、大阪大学など8企業・団体は、最先端の鮮度維持技術を3つ組み合わせた、国産生鮮食品の海外輸出のための実証プロジェクトを開始する。現状では農産物などの輸出の多くが航空便だが、約1カ月間鮮度を保持できれば、船による輸送や販売期間の延長で、輸出拡大に弾みがつくと期待されている。

 エバートロンは、電波で食品に含まれる水の分子結合構造を変化させて鮮度を維持する装置「フレッシュトロン」を独自開発した。冷蔵庫などに後付けでき、この装置に約1時間入れた生鮮品が1週間後もかびなどが発生しなかった。さらに果物など食材によっては、冷蔵で1カ月程度鮮度を維持できるとみており、実証試験を行うことにした。

 野菜や果物など生鮮食品の構造は、水分がなくなると組織が崩れ、食品に含まれる水は「結合水」と「自由水」に分けられる。

 このうち、結合水は食品の繊維と結びついて安定しているが、自由水は食品の中で自由に活動して時間が経過するとドリップのような形で流れだし、これが雑菌などと結びついてかびや腐敗の原因になっている。

 エバートロンが開発した電波振動技術は、自由水を結びつけて「連珠構造」とし、安定した形に変化させることで鮮度を保持できる仕組みだ。

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