エバートロンなどが生鮮品輸出実証試験 鮮度維持の最先端3技術を活用 (2/2ページ)

エバートロン製の鮮度維持装置「フレッシュトロン」に1時間入れてから1カ月冷蔵したイチゴ(右)と何もせずに1カ月冷蔵したイチゴ
エバートロン製の鮮度維持装置「フレッシュトロン」に1時間入れてから1カ月冷蔵したイチゴ(右)と何もせずに1カ月冷蔵したイチゴ【拡大】

 同社の技術に加え、大阪大学産業科学研究所が開発した食品の表面を殺菌する「超酸素水」や、食品の保管環境を最適に管理する「鮮度維持袋」も取り入れ鮮度管理能力を向上させる。

 まず、オークラニッコーホテルマネジメント(東京都品川区)傘下でオランダにあるホテルオークラアムステルダム内の日本料理店「山里」の料理長や、三重大学が鮮度を分析、評価する。

 また、豊田通商の物流子会社、豊通物流(名古屋市中村区)が生鮮品の輸送を手掛け、パナソニックの家電部門、アプライアンス社が温度や湿度など追跡情報の収集を担当する。

 日本政府は、2019年の農林水産物や食品の輸出額1兆円の目標を掲げているが、船便での輸送などが可能になれば、輸出拡大を後押しできると期待されている。