
日産自動車の本社前に集まった報道陣ら=19日午後、横浜市西区【拡大】
ゴーン氏の不在は、3社連合の先行きを不透明にしている。3社の結びつきは制度よりも、ゴーン氏の個人的なリーダーシップに依存していたからだ。ルノーの大株主である仏政府は、3社連合を継続するため、日産とルノーとの合併を模索しているとされる。ゴーン氏はこれを拒否していたとみられるが、ルノーから43%の出資を受ける日産が、独立を守れるかも今後不透明になりかねない。
ゴーン氏の辣腕(らつわん)には、陰りも見え始めていた。日産が掲げた17年3月期までの6年間の中期経営計画はほとんどの目標が未達に終わり、「コミットメント経営」は見る影もなくなった。今月公表した18年9月中間連結決算も、欧米での販売不振などで大幅な減益。株価も低迷している。
日産では、新車製造の最終工程である完成検査をめぐる不正も浮上したが、ゴーン氏がこの件について説明することはなかった。総会では、西川氏が責任者であるとする一方、「私はミスも犯すが、仕事に誇りを持っている」と、経営への真摯(しんし)な姿勢を強調していた。(高橋寛次)