経営

「凡人起業」のススメ 35歳で起業、38歳で大企業に売却した私の事例~航海(1) (2/4ページ)

 ◆失敗しない起業ができるスマホIT時代

 これまでの産業構造では、「起業」というと、フランチャイズのような自己実現とは言いづらいものや、あるいは設備投資型の事業が多く、資金が必要でした。また、飲食店のように立地条件で客足が左右されるなど、「やってみないとわからない」という、ばくち的な要素がありました。

 それに比べ、ITは設備投資がほぼ不要ですから立ち上げるときのコストが安いですし、24時間365日・全国ユーザを対象にサービスが可能です。

 35歳くらいで自分の強みを活かし、ITを使って起業するという選択が可能になったのです。

 私も35歳でITで起業しました。これは、20代で起業する人が大勢を占める「ベンチャー村」の中では、ずいぶん「奥手」といえます。凡人ですから仕方ありません。

 私が起業を準備し始めたのは大ヒットスマホゲーム「パズドラ」が出た2012年。「パズドラ」以前のゲームは画面をタッチするだけの単純なゲームでしたが、iPhoneが出た2008年以来、スマホならではの特徴を生かしたゲームが次々と登場し、なかでも「パズドラ」は爆発的な成功を収めました。

 2001年から09年まで携帯電話(ガラケー)のゲームコンテンツに携わっていた私は、「パズドラの成功を知ったゲーム会社は一気にスマホゲームに参入していくだろう」ということが、土地勘からリアルに感じられました。

 そこで、「iPhone」と比較すると競争者がほぼいなかった「Android」端末向けのスマホゲームを支援するメディア事業で起業したのです。35歳のときでした。

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