くしに自動車加工技術、25万本を出荷 「自然な美髪」実現、夢は世界へ (2/3ページ)

最先端の自動車加工技術を応用して製造したくし「ラブクロム」シリーズ。自然な美髪を実現させる
最先端の自動車加工技術を応用して製造したくし「ラブクロム」シリーズ。自然な美髪を実現させる【拡大】

  • 最先端の自動車加工技術を応用して製造したくし「ラブクロム」シリーズ。自然な美髪を実現させる

 ラブクロムは、もともと美容師向けに開発した。高機能で好評だったため、一般向け商品を開発し、美容室で店頭販売を始めた。その後、40~60代の女性を中心に口コミで評判が広がっていき、今では百貨店やテレビ通販でも購入できる。楽天、アマゾンではランキング1位にもなった。

 下島社長は北海道の高校を卒業後、バレーボール実業団のNECに所属。選手、マネジャーとして活躍した。その後、アパレル会社勤務を経て、ヘルスケアに関心があったことから美容サロン立ち上げに携わる。

 頭髪に悩むようになるのは出産前後からで、髪の毛が細くなり、傷みやすくなった。美容師から「髪の毛をすくことが大事」とアドバイスされ、いろいろなブラシや、くしで試してみたが、効果がみられなかった。このため「自分で作るしかない」と思い、開発に着手する。

 自動車加工技術に注目したのは、夫の実家が自動車部品加工業の塚田理研工業(長野県駒ケ根市)だったことが、きっかけとなった。同社の被膜加工や3次元(3D)加工などは、国産高級車やスポーツカーにも採用されている世界レベルの優れた技術だ。塚田理研工業がリーマン・ショック後に自動車関連以外の新規事業を模索していたこともあり、最新技術を活用した高機能のくしを完成させた。

 海外展開も強化

 海外市場への展開も進めており、イタリア・ボローニャで開催される国際美容見本市に出展。イタリアのほか、英国、フランス、ロシアのバイヤーも関心を示し、購入した。

続きを読む