幹部、若手がブランド議論 「マツダ塾」で人材育成へ (2/2ページ)

 自動車業界は自動運転など次世代技術をめぐる開発競争が激化している。マツダは国内大手の一角だが、世界市場に占める販売台数の割合は2%程度にすぎない。

 人事を担う吉田和久執行役員は「スモールプレーヤーとして生きるには、存在意義を明確にし、社員が理解する必要がある。変革期を乗り切る最後の力は人材」と語る。

 社員の知見を深める取り組みは他社でも盛んだ。ヤマハ発動機も管理職を対象に自社のブランド価値を議論する研修を導入した。「ヤマハらしさ」とは何かを考える機会としており、管理職以外の社員にも拡大することを検討している。

 スズキは次世代技術に関し専門家を招いて講演会を開くなど、知見の吸収に力を入れている。