【2019 成長への展望】MRJの量産化に向けた統合を検討 三菱重工業・宮永俊一社長 (1/2ページ)

三菱重工業宮永俊一社長
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 --国産初のジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の初納入がいよいよ来年に迫った

 「昨年は英国の航空見本市で展示飛行を初披露し、増資で(開発子会社)三菱航空機の債務超過も解消できたポジティブな一年だった。当社は米ボーイングの部品製造を請け負っているが、二元管理は無駄があるため、MRJの量産化へ向け統合を検討している」

 --4月で社長就任から丸6年を迎える

 「成熟したコングロマリット(複合企業)は保守的・安定的経営に陥りがちだが、構造改革を懸命に進めてきた。工場や製品の数も減らしたし、成長のための改革が終わってグローバル経営に移ろうとしている。後継者像は考えているが、まだまとまっていない」

 --国内防衛産業の発展に向けた課題をどうみる

 「緊急事態に対応できる国内企業群の存続は非常に大事だ。『基礎体力』である中小企業が生きていくためには組合のようにまとまる道もあるが、国の配慮をお願いしたい。一方、先端技術を民間転用できる当社は生きる道を自分たちで探し、技術を磨いていく」

 --いわゆる徴用工問題が事業に及ぼす影響は

 「当社の韓国向けビジネスは、昔ほど大きくない。MHPS(三菱日立パワーシステムズ)がガスタービンを売っているくらいで、深刻な影響はない。また資本財の場合は消費財と異なり、たとえ感情的な問題が存在してもビジネスの論理がしっかりはたらくものだ」

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