もっとも注目しなければならないのはビール類の内訳だ。マイナスとなったのはビール(5.2%減、1億9391万ケース)と発泡酒(8.8%減、5015万ケース)で、いずれも3年連続のマイナス。しかし第3のビールだけは3.7%増の1億4983万ケースと5年ぶりに増加に転じた。
つまりパイが年々、縮小を続ける中で第3のビールが唯一プラス成長を遂げた形となっている。
本麒麟の躍進
このカテゴリーの立役者はキリンだろう。第3のビール「本麒麟」は力強いコクと飲み応えのある、ビールに近い味わいを実現。累計販売数量は1月下旬時点で1千万ケースを突破した。発売から約10カ月での1千万ケース突破は過去10年のキリンの新商品でも最速だ。
さらにキリンが昨年から生産受託したイオンのプライベートブランド(PB)である第3のビール「バーリアル」が消費者に受け入れられたことも大きい。
ヒットの理由は割安価格で、本麒麟(350ミリリットル)の場合、116円で売られているスーパーもある。バーリアル(同)にいたってはわずか84円。ビールが通常200円台で売られていることを考えれば、「両ブランドの人気は節約志向の消費者に刺さった結果といえるだろう」(業界関係者)。