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全固体電池の実用化、目前に TDKと日立造船、今年から本格量産 「安全で大容量化」容易に (1/3ページ)

 次世代電池の本命と目されている全固体電池の実用化が間近に迫っている。液漏れの恐れがなく安全性に優れているほか、大容量化しやすいのが特長で、近くTDKなどが容量が少ない小型の製品を量産開始する計画。2020年代前半には自動車への大容量品の搭載も始まる見通しで、リチウムイオン2次電池からの置き換わりが期待される。完全普及にはまだ時間がかかりそうだが、今年は幕開けの年として記憶されることになりそうだ。

 絶縁体不要で低コスト化

 既存のリチウムイオン電池は、液体の電解質で満たされた正極~負極間の「水槽」を、リチウムイオンが行き来することで充放電を行う。

 これに対し、全固体電池は電解質が固体なのが特徴。安全性の高さや大容量化のしやすさに加えて、正極と負極を隔ててショートを防ぐセパレーター(絶縁材)が不要で低コスト化もしやすい。さらに作動する温度の範囲が広く、短時間の充電も可能。設計の自由度も高い。

 一部で少量の生産は行われているが、本格量産という意味ではこれから。その最も近い位置にあるのが、電解質にセラミック材料を用いた小型電池だ。主に電子部品メーカーが、積層セラミックコンデンサーなどの技術を生かして開発を進めている。

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