東京商工リサーチ特別レポート

ガソリンスタンドが半減 倒産・休業も多発…深刻な「過疎地」問題 (2/4ページ)

東京商工リサーチ

 倒産の原因別では、「販売不振」が24件(前年比26.3%増)と全体の68.5%を占めた。形態別では、破産が30件(同36.3%増)で85.7%を占めたのに対して、再建型の民事再生法はなく、経営不振に陥った企業の再建が厳しいことを示した。

スタンド数はピーク時より半減

 倒産の地区別は、全国9地区のうち、北陸を除く8地区で倒産が発生した。最多は近畿の8件。次いで、関東7件、中部7件、東北5件、九州4件、中国2件、北海道1件、四国1件の順。倒産は各地で発生しているが、都道府県別では22都道府県で発生し、最多が大阪の5件だった。

 資源エネルギー庁によると、全国のガソリンスタンド(給油所)数は2017年度末で3万747カ所だった。ピークの1994年度末(6万421カ所)から23年連続で減少し、ほぼ半減している。

 この要因としては、(1)ハイブリッド車などの燃費の良いエコカーの普及、(2)車検や自動車税、任意保険など維持費負担を嫌う若者を中心とした自動車離れ、(3)高齢化に伴う運転者の減少、(4)乗用車保有率が低い都市中心部への人口集中、などが挙げられる。

 さらに、2010年6月の消防法改正で地下埋蔵タンクの腐食防止対策の義務化、などの規制強化が小規模ガソリンスタンドに資金的重しとなって事業閉鎖を促したとみられる。今後もガソリン需要は減少傾向が続く見通しで、市場拡大の要因に乏しく厳しい経営環境が続くとみられる。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus