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アサヒ、ビール首位も吹く逆風 飲食店消費が過半のスーパードライじり貧に (1/3ページ)

 かつての“王者”キリンビールを「スーパードライ」で追い落としたアサヒビールが苦しんでいる。飲食店では1杯目からハイボールなどを選ぶコストパフォーマンス重視の消費形態が浸透し、売り上げの過半を飲食店用で稼ぐスーパードライへの逆風が吹きやまないためだ。気温の上昇とともに、ビール各社のシェア競争も熱を帯びてきた。

 安く飲むトレンド

 「(国内で製造・消費される)ビールの約半分がスーパードライだ。ポテンシャルは失っていない」。3月に就任したアサヒの塩沢賢一社長は、今年のスーパードライ販売で、昨年実績比1.5%増という強気の計画を維持する。

 外食機会の多い若者を取り込むため、ブランド初の334ミリリットルの小瓶「スーパードライ ザ・クール」を4月から飲食店専用に投入。スポーツバーやクラブなどで、ボトルからそのまま飲むスタイルを提案し、「ビール離れ」が指摘される顧客層を開拓する。

 また、生ビールを0~マイナス2度という氷点下の温度帯で提供する飲食店専用の「スーパードライ エクストラコールド」は、よりきめ細やかな泡を作る機器に変更し、導入店約8000店のうち6月末までに約5000店で切り替える計画だ。

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