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ユニクロはいかにして中国で勝ったのか? 「20年の粘り腰」に見る強さの源泉 (2/4ページ)

 また都市化の進展とともに、市街地の景観や衛生面などの観点から、中国では食品やタバコ、雑誌などを販売する街なかの露店や屋台に対する規制が厳しくなり、それに代わる供給システムが求められてきたことも背景にある。この点、街角の露店や屋台が依然として強い勢力を保ち、コンビニと対抗している台湾やタイのバンコクなどとの違いがある。 

 ちなみに、02年秋、上海に初出店したものの、しばらく鳴かず飛ばずだったユニクロが中国で急激に売れはじめたのが06年のことである。いまや日本の小売業を代表する存在ともいうべきコンビニやユニクロが、この頃を境に中国で急成長をはじめたのは偶然ではない。

 数億人に達する「未来の中間層」を抱える内陸部が本格的に都市化するのはこれからで、中国のコンビニの将来性は高い。

 なぜユニクロは中国で売れるのか

 上海に住む友人の家の家政婦さんが、あるとき、こんなことをいっていた。

 「これから買う服はこの会社のものにしたほうがいい。洗濯してみると分かるが、ほかの会社のものとまったく品質が違う。何度洗ってもヨレヨレにならない。多少高くても、結局そのほうがトクだから、そうしなさい。私もこの会社のものしか買わないことにした」

 「この会社」とはユニクロのことである。ごく普通の庶民である家政婦さんが言ったこの言葉が、中国でユニクロが売れる理由を端的に物語っている。

 ユニクロが上海に中国1号店をオープンしたのは02年9月。18年8月末現在、ユニクロは中国大陸に633店舗、香港に28店舗ある。日本国内が827店舗なので、いずれ追い抜きそうだ。

 グレーターチャイナ(香港・台湾含む)の売上高は4398億円で、2年後程度をメドに中国大陸で1000店舗、今後5年以内に売上高1兆円、営業利益2000億円を目指すとしている。

 中国といえば繊維製品の「本場」である。その中国で日本のブランドがこれだけの成長を遂げているのは奇跡的ともいえる。なぜそんなことが可能になったのか。いくつかの理由があるが、最大のものは品質の高さ(と値段との関係)である。つまり「安くはないが、お買い得」なのである。

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