リーダーの視点 鶴田東洋彦が聞く

あいおいニッセイ同和損害保険・金杉恭三社長(2-1)「事故起こさぬ」念頭に新サービス (2/3ページ)

 --自動運転技術の進展などで自動車事故は減少していくとみられる。若者の自動車離れも起きている。自動車保険の今後は

 「自動車の事故頻度は10%、つまり10人に1人。1人からすると10年に1度しかない。保険に入っていると事故が起きたときに役立つが、保険料をもらっても10人に1人しか保険金を支払っていない計算になる。一方、テレマティクス自動車保険は事故にかかわらず、日常から事故を起こさないようサービスを提供するという画期的な商品だ。当社は『事故のあとの保険から事故を起こさない保険へ』をコンセプトにテレマティクス自動車保険を商品化した。まさに、これからの自動車保険といえる」

 障害者スポーツ振興へ雇用積極化

 --自動車メーカーは電動化や自動化など、事故を起こさない技術開発を進めている。自動車メーカーとの連携はどのように進めているのか

 「トヨタとコネクティッドカーの開発では、どういう技術やサービスにするのかという当初段階からかかわってきた。コネクティッドカーから送信されるビッグデータを活用して生まれたのがテレマティクス自動車保険だ。トヨタはこうした活用をいろいろな業態に増やしていきたいと考えている。われわれはアイデアを出していく」

 --ここ数年は毎年のように予期せぬ災害が起きている。しかも、どこで起きるかも分からない。被災地への社員の派遣が大変になってくる

 「気候変動の影響は今後、避けられそうにない。また日本は地震大国であり、以前だと5年や10年に一度だった大規模地震も毎年のように発生することが想定される。これまでは自然災害が起きると全国から人を集めて対応する『人海戦術』を取ってきた。しかし臨時的に人を集めて対応すれば、被災されていない地域が手薄になる。臨時的措置が毎年繰り返されることは許されないので、抜本的なオペレーションの見直しが必要だと考えている」

 --具体的には

 「お客さまから事故の報告を電話で受けるためコールセンターに何百人も手配するが、それでも電話を取り切れていない。しかしスマートフォンやパソコンの使い方に慣れているお客さまもいるので、そうした方は自分から情報を入れてもらうと、速やかに対応でき保険金の支払いも迅速になる。今後2年かけてチャンレンジし、今年8月までに自然災害にかけていた業務量を4割削減、来年夏には75%削減できないかと取り組んでおり、災害が起きてもしのげるようにチャレンジしている」

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