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高齢者の免許返納で注目、電動車椅子 普及への課題は (3/3ページ)

 WHILLの池田朋宏・執行役員本部長は「高齢者の中には、電動車椅子を使うことに心理的な抵抗を感じる人がまだ多い。誰もが乗りたくなるデザインを浸透させ、次世代の乗り物として楽しく利用してもらえる商品展開をしなければならない」と話す。

 大阪マツダの左近執行役員は「電動車椅子を普及するには、販売店などが購入しやすい料金プランを作ることも重要だ」と指摘。今後、自動車を手放す際の下取り価格を電動車椅子の購入代金の一部に充てられるような仕組み作りを進めていく考えだ。

 電動車椅子 最高速度が時速6キロ以内のため、道交法上は歩行者扱いとなり、歩道を走ることができる。車検は義務づけられておらず、運転免許も不要。一般的に3~5年ごとにバッテリーを交換する必要がある。WHILLの「モデルC」の場合、家庭用電源で約5時間のフル充電で最大約16キロを走行することが可能だが、荷物の重さや路面状況で距離は変化する。

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