乗るログ

プレミアムブランドが進むべき道? BMW「i3」が示す新たな価値創造 (4/4ページ)

SankeiBiz編集部

 環境負荷低減へのこだわり

 実はこのCFRPは100%水力発電による電力で生産されており、i3が組み立てられているドイツ・ライプツィヒ工場で使用する電力は、100%風力発電で賄われている。インテリアには軽量なケナフ麻や、ペットボトルを再利用して作り出した素材を使用。ウッドパネルには成長の早いユーカリを使っている。i3に使用される素材の実に95%がリサイクル可能なのだという。i3とスポーツカーのi8をラインアップするBMWの「i」シリーズとは、「大都市における持続可能なモビリティ」を追求することを目的に誕生したBMWのサブブランドであり、2014年4月に日本市場へ投入されたi3は「設計から生産、販売に至るまで持続可能なモビリティを実現する」というコンセプトのもとに開発されたEVなのだ。そんな背景を聞いた上でi3のハンドルを握れば、環境に対するドライバーの意識もグッと高まりそうだ。

 ターンパイクでクルマを降りて、目の前に広がる美しい景色をしばらく堪能すると、再びi3に乗り込んで帰路についた。BMW本社のある千代田区に戻りメーターに目をやると、往復で走った総走行距離は209キロ。バッテリーゲージの走行可能距離は、まだ「73km」も残っていた。箱根の山でそこそこアグレッシブに走った割に、かなり優れた“実電費”を披露したといえる。もちろん発電機に使用するガソリンは1滴も使っていない。東京-箱根間を何の不自由もなく、電気だけで走り切ることができたのだ。

 徹底した環境への配慮と、ブランドのスローガンでもある「駆けぬける歓び」を見事に両立させたi3。「BMW i」が提案する価値創造は、これからのプレミアムカーが進むべき道を示しているようにも見える。

 i3の欠点? それは、縦に長いiPhone Xs Maxがワイヤレス充電器に収まらないことぐらいだろうか…。ひょっとすると、次回のマイナーチェンジはここが改良ポイントになるかもしれない。

《ヒトコト言わせて!》

 BMWグループ広報部・加地あみこさん「BMW i3は、心から寛げるほぼ無音の走り、そして驚くほど俊敏かつスムーズな走りにワンペダルドライビングが組み合わさることで、画期的なドライビング体験を実現します。進化したBMW i3の駆けぬける歓びをお愉しみください!」

主なスペック(BMW i3 レンジ・エクステンダー装備車)

全長×全幅×全高:4020×1775×1550mm

ホイールベース:2570mm

車両重量:1440kg

電動モーター

最高出力:125kW(170ps)/5200rpm

最大トルク:250Nm(25.5kgm)/100-4800rpm

駆動方式:後輪駆動

タイヤサイズ:(前)155/70R19(後)175/60R19

定員:4名

ステアリング:右

車両本体価格:592万円(税込)

【乗るログ】(※旧「試乗インプレ」)は、編集部のクルマ好き記者たちが国内外の注目車種を試乗する連載コラムです。更新は原則隔週土曜日。アーカイブはこちら

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus