終活の経済学

お寺のトリセツ(2)古くから教育・文化の発信基地 (1/4ページ)

 身近な「カルチャーセンター」

 駅前や繁華街など人の集まるところで見かける「カルチャーセンター」。でも、寺はそんなものができるズーッと前から、教育や文化の発信基地としての役割を担ってきたのだ。それも多くの場合が無料だ。

 教室1 ヨガ

 寺のカルチャー教室として、最近人気なのが「ヨガ教室」。ヨガは、古代インド発祥の心身を鍛錬する修行の一種で、仏教とも深い結びつきがある。お寺の静かで宗教的な雰囲気のなかでするヨガは、参加者はもちろん教師のインストラクターからも好評のようだ。

 「寺でヨガ教室を開くと人が集まる」。そう気がつく住職も多いようで、各地のお寺で教室が開かれている。特に真言宗系のお寺が開催に熱心なようだ。

 千葉県山武市にある真言宗智山派勝覚寺では、月に2、3回「お寺でヨガ@勝覚寺」を開催。参加費は1回、1500円。さらに、月に一度、満月の夜に「密教座禅道場」と題して「阿字観(密教の瞑想法)」教室も開いている。

 小杉秀文住職は「『お寺でヨガ』は、始めて3年くらい経つ。法話のあと参加者と智山勤行式をお勤めしてから始める。1回約100分ほどで、毎回の参加者は10人程度。一見さんの参加も受け付けている」と話す。

 教室2 坐禅

 寺の修行体験として、古くから行われているのが坐禅教室だ。坐禅と聞くと、お坊さんに警策(修行者の肩や背中を打つ棒)でビシッと叩かれる厳しい修行のイメージもあるが、気軽に参加できる会もある。例えば、大阪市天王寺区の曹洞宗吉祥寺では、チベットやタイの瞑想法にも詳しい村山雅雄住職により、月に2回、坐禅会が開催されている。

 「毎回10人前後、檀家さん以外の一般の方が参加する。なぜか男性ばかり。興味があれば誰でも参加できる。仏教的な問いがあればなんでも答えるが、会自体は堅苦しくなく、形式にもとらわれず、自由に坐ってもらうことから始めている」と、村山住職。

 坐禅教室は、曹洞宗や臨済宗系の寺で開かれていることが多い。料金は無料のところもある。寺の方針によって、入門編のような会から本格的な修行の一環として開いているところもある。

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