「海外の鉛筆削りだと削りかすに厚みが出て、リンゴの皮むきのようにつながらない」と中島社長。いまではアメリカ・ニューヨーク近代美術館(MoMA)の売店にも製品が並ぶようになった。
TSUNAGO
新製品の開発にも余念がない。27年には、短くなった鉛筆を別の鉛筆につなげて再利用するための鉛筆削り「TSUNAGO(ツナゴ)」を発売。先をとがらせる機能のない「削れない鉛筆削り」という商品だ。
仕組みはこうだ。長さ5センチほどまで使い古した鉛筆の底に、穴を開ける。別の鉛筆は、先端を凸状に削る。双方を差し込んでのり付けし、1本の鉛筆に仕上げる。穴と先端がぴったりはまるよう、精巧に削れるのが特長だ。
日本の「もったいない精神」を広めたいという男性発明家のアイデアに中島社長が共感し、約2年かけて開発。鉛筆同士がはめやすく抜けにくい仕上がりになるよう、刃の微調整を重ねた。これまでに海外を含め約17万個が売れたという。