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削れない鉛筆削りで日本の「もったいない」発信 かすも楽しめる商品展開 (3/3ページ)

 1万円の新型

 活動は、ものづくりだけにとどまらない。数年前からは、鉛筆と鉛筆削りの魅力を発信しようと、削りかすに着目。「ペンシルフレーク」と名付け、貼り絵などの絵画の素材として使えると提案している。各地で体験教室を開くなど、普及にも尽力している。

 その一環として、今春には「8[●(eの上に点)it]」という新型の鉛筆削りを発売。刃を2枚取り付けることで、左右に広がる削りかすの「造形美」を楽しめるようにした。税抜き1万円と高額ながら、人気は上々という。

 鉛筆離れが引き続き深刻であることに変わりはない。それでも中島社長は、鉛筆の魅力を「使う人の思いを書き留めることで、身を削っているところ」だと話す。

 だからこそ、言い切れる。「削りかすは、ごみではない」と。

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