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“一強多弱”が続く世界経済 GAFAなど大手企業の寡占はいつまで続くのか (1/3ページ)

 世界的に進む大手企業による市場寡占

 世界経済全体で、一握りの有力企業による市場の“寡占”が進んでいる。言い換えれば、特定の企業が、社会や経済に与える影響が高まっている。

 1つの例を挙げると、IT業界では米国のGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)が大量の個人のデータを収集し、社会に対する影響力を増大しているケースがある。ほかにも、自動車や航空機など多くの産業分野で同様の傾向がみられる。

 寡占が進んできた背景の1つには、世界経済が急速かつ大きく変化していることがある。世界各国で新しいテクノロジーの開発と実用化が“秒進分歩”の勢いで進んでいる。それにより人々の行動様式も大きく変わり、企業を取り巻く競争環境は激化している。対応するために、企業は体力をつけなければならない。そうして多くの分野で大手企業の経営統合や買収が増え、特定企業のシェアが高まっている。

 今後も、寡占は続く可能性がある。その中で企業が変化に対応し、持続的な成長を目指すためには、成長が期待される新しい分野に進出し、より付加価値の高い新しい商品やサービスを生み出すことなどが求められる。同時に、企業のイノベーション創出を支えるために、政府が構造改革などに取り組むことの重要性も増していくだろう。

 私たちの生活には無視できない影響が及ぶ

 寡占が進む業界は枚挙にいとまがない。最も顕著な業界がIT分野だ。米国のグーグルは検索エンジン分野で圧倒的なシェアを誇っている。モバイル端末の検索エンジン分野において、グーグルのシェアは約94%に達している。スマートフォン用OS市場においてもグーグルのアンドロイドは85%程度のシェアを誇る。

 ITデバイス、半導体、自動車、造船、金融、医薬品、機械、5Gをはじめとした通信設備など、多くの業界で一部企業にシェアが集中している。世界全体で、競争を優位に進めることのできるシェアやテクノロジーを持つ企業がより多くの需要を取り込んで成長し、その存在感がさらに大きくなる展開が続いている。反対に、変化に対応することが難しい企業は、急速にシェアを落とし、淘汰されてしまうケースが増えている。

 寡占が進むと、私たちの生活には無視できない影響が及ぶ恐れがある。その1つに“データの寡占”がある。

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