近ごろ都に流行るもの

離れていても「高齢家族の見守り」 安否確認に楽しみをプラス (2/2ページ)

 ソフトバンクは昨年末、スマホと専用のIoT製品「みまもり電池」を装着した家電などの使用状況により、離れた家族の安否を確認する「みまもりサービス」を開始。ワイモバイル「かんたんスマホ」にも標準搭載され、ワイモバイル利用者が月額528円、それ以外は月額1078円となる。「監視されている印象を受けにくく、見守られる側の抵抗感も軽減。高齢者にスマホをお持ちいただき、IoT製品の安心と便利に触れていただくきっかけになれば」と広報室。

 東京ガスでは、ガスの消し忘れ確認や遠隔遮断などに加え、ガスの使用が丸1日なかった場合は離れて暮らす家族にメールで知らせてくれるサービス「ガスの見守り」(月額500円・初期費用なし)の契約が、昨年10月時点で32万件を突破している。

 令和元年版の高齢社会白書によると、65歳以上がいる世帯は約2379万にのぼり、そのうち単身と夫婦のみの世帯が6割(58.9%)を占める。年寄りだけで暮らすのが当たり前の現代。不安をカバーする新サービスを生かすのは、つまるところ人間味。遠く離れた子や孫の温かい心と絆だと感じた。

 IoT(Internet of Things=モノのインターネット) 日常的に使う製品をコンピューターネットワークと接続し、スマート化(情報処理・管理の高度な運用)を可能にする技術。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus