IT

自分に必要な“栄養素”知ってる? 味の素がAIを活用した「自動献立」アプリを開発 (1/2ページ)

 ランや自転車など趣味でスポーツを楽しんでいる人で、トレーニング内容は充実しているけれど、栄養面で意識しているのはプロテインだけという人も多いのではないだろうか。そんな一般アスリートに朗報となるかもしれない、AI(人工知能)を活用した自動献立提案アプリを味の素が開発している。同社がトップアスリート向けに培ってきた栄養計算や高度な食事サポートの知見を一般のアスリートに還元する新サービスで、スポーツの種目や減量といった個人の目標に合わせたメニューを提案する。β(ベータ)版でのユーザーテストを6月まで実施し、その結果を受けて年内の実用化を目指す。

 「栄養計算」をアルゴリズム化

 アプリの正式名称は「ビクトリープロジェクト 管理栄養士監修 勝ち飯 AI」。なにやらすごそうな名称だが、簡単にいうとユーザーが目標とするパフォーマンスアップに向けて、栄養面からサポートしてくれるボディメイク系のアプリ。ただ、このアプリのユニークな点は自身が取り組んでいるスポーツにおいてどうパフォーマンスアップしたいのか、AIが“相談”しながら献立をオーダーメイドしてくれるという点だ。

 献立やレシピは、同社が手掛けるトップアスリートへの食サポート活動「ビクトリープロジェクト」に関わる管理栄養士が監修。同プロジェクトのサポート現場で実際に使用されている「栄養計算基準」をアルゴリズム化し、ユーザーがアプリ上で必要情報を入力するだけでAIが栄養基準を満たす献立を提案するという仕組みになっている。

 使い方は、まず「選手」(ユーザー当人)と、選手をサポートする「調理する人」(親、パートナーら)とがアカウントを連携する。選手が性別、体重、体脂肪率などの基礎情報に加え、スポーツの種目(瞬発系、持久系、球技系など)や目標(減量、増量、現状維持)を選択し、登録すると、これらの情報からユーザーに必要な1日の目標エネルギー・栄養素が算出される。

 調理する人は、選手の目標や体組成に応じてAIから提案される献立(10日分、毎食3パターン)から調理するメニューを選ぶことができる。その際、あらかじめ食べられない食材を登録することもできる。また、メニューデータベースには同社が運営するレシピサイト「AJINOMOTO PARK」のデータを活用し、各メニューに対してジャンル、季節、調理時間などさまざまな情報が紐づけられているという。

 選手は日々の体組成をアプリに登録し、食事記録の際に「味」と「食べた量」をそれぞれ5段階で評価することで、どの程度の栄養価を摂取したかが判定される。さらにAIがそれらのデータをもとにユーザの好みの味や量を学習するため、使えば使うほど選手に最適化された献立が提案されるようになるという。

 ちなみに1回の利用で「10日分」と設定したのは、調査の結果から1週間程度を1クールとして献立を考えられる家庭が多いという結果を受けたもの。昨今はコロナ禍で買い物に行く回数が従来より減り、週末のまとめ買いが増えている傾向があることから、最長で10日分の献立が入手できるようにしたという。ただし、必ず10日分の献立を選択する必要はなく、利用開始日以降10日分のうちでユーザーが必要な日だけの献立を選択することができる。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus