「相場操縦は理念に相反する」 村上氏がコメント発表

 
村上世彰氏

 旧村上ファンドの村上世彰(よしあき)元代表(56)らによる相場操縦疑惑について、村上氏は4日、「相場操縦するということは、私の理念と相反する」とのコメントを発表した。

 村上氏は株価を操作した疑いが持たれている東証1部上場のアパレル大手「TSIホールディングス」(東京)の株式について、「不当に取引を誘引する目的も株価を下げる意図もなく、動機もない」と強調。

 相場操縦で村上氏らが用いたとされる証券会社などから株式を借りて売却し、値下がりした後に買い戻す「空売り」という手法については「空売りは株式市場で古くから一般的に使われており、証券取引所もこれを認めている」と説明し、「私の無実が明かされるものと信じている」とした。

 村上氏は先月25日、株価を操縦した疑いがあるとして、金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で証券取引等監視委員会から強制調査を受けた。監視委は、村上氏と投資会社「C&Iホールディングス」代表で長女の絢氏(27)から任意で聴取し、実態解明を進めている。