生物模倣技術の各社の主な取り組み【拡大】
低騒音化、燃費向上も
シャープは、白物家電に生物模倣技術を積極応用している。扇風機の羽根の形状に、2千キロの距離を移動するアサギマダラと呼ばれるチョウの構造を取り入れた。
高効率の飛行の秘密は羽根表面のうねりと外周部のくびれ。形状をまねると扇風機の羽根の枚数は減らしたにもかかわらず、「騒音が小さくなり、風の当たり具合が心地良くなった」(開発担当者)という。
同社が掃除機のスクリューの表面上の構造で模倣したのはネコの舌。ネコは舌の表面にある無数のトゲ状突起が圧縮された毛玉を作り出す。
スクリュー表面に同様の突起をつけたところ、ダストカップのゴミが10分の1の大きさに圧縮。開発担当者は「生物のつくりは非常に効率的にできている」と完成度の高さに驚く。
一方、トヨタ自動車が自動車部品の摩擦を低減するのに注目したのは、キリギリスの足だった。