生物模倣技術の各社の主な取り組み【拡大】
キリギリスの足裏には六角形のタイル状の模様がハチの巣のように並んでおり、接する部分の摩擦が減ることが判明。ガソリンを燃焼させて動く自動車は、燃焼の衝撃のたびに摩擦が起こる。部品劣化の防止や燃費向上につながるため、同社は「現在は基礎研究の段階だが、できるだけ早く実用化したい」と強調する。
開発スピードアップ
製品開発には数十年かかるケースもある。しかし、自然の知恵を借りれば、求める成果が得られやすくなり、開発期間を1年以内に短縮できる可能性もある。コスト削減にもつながる。
ライト兄弟がトリを参考に飛行機を設計したのも生物模倣技術の原点のひとつといわれる。
長年、新商品向けの生物模倣技術に取り組んできたシャープ健康・環境システム事業本部要素技術開発センター第2開発室の大塚雅生主任研究員は「何億年と種を残した生物の選び抜かれた形状には、商品の性能を高めるヒントが詰まっている」と話している。