申請した4社で最も厳しい状況にあるのが関電だ。大飯3、4号機と高浜3、4号機は「活断層問題が未解決」として後回しにされるとの見方が強く、今冬の関電管内の「原発ゼロ」が現実味を帯びる。
関電は2013年3月期連結決算が2434億円の最終赤字となり、2年連続で過去最大の赤字を更新。14年3月期が3年連続の最終赤字に陥れば投資家が事業の先行きを一段と厳しくみるのは必至だ。発電設備に占める原発比率が高いため影響は大きく、「他電力より早く再稼働にこぎ着けたい」との思いは強い。
「後続」グループの悩みも深い。東電は7月中にも柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の申請を行いたい考えだが、地元の反発は強く、情勢は流動的だ。2期連続で経常赤字の同社は「申請できなければ電気料金の再値上げしかない」(幹部)と危機感を募らせる。
日本原子力発電は敦賀原発1号機(福井県)と東海第2原発(茨城県)の再稼働に意欲を示す。東海第2では防潮堤などの工事に着手しているが、地元では再稼働に反対の声が根強い。