淡路島地震の発生前に観測された現象。FM波や短波などを観測し、地震予測の可能性を探る動きにも注目が集まっている【拡大】
こうした災害情報を利用するうえで重要なことが2つある。まず、“そうなる前”に検討し準備しておく必要がある。水害の場合、2階などへの垂直避難、土砂災害の場合、崖や山と反対側の部屋への移動、竜巻の場合トイレなど柱の多い空間で待機、といった対応だ。
災害規模によっては、これらによって被害をゼロにはできないかもしれないが、軽減することはできる。避難所への避難指示がかえって危険と予想される場合、無線などでこうした対応を呼びかけることはできるかもしれない。
次に、より重要で根本的な問題がある。それは、土壇場の情報が整備されればされるほど、土壇場まで何もしないという待ちの姿勢を情報の受け手に醸成してしまう危険だ。情報がきめ細かくなればなるほど、情報に依存し情報を待ってから対応する傾向を誘発してしまう。
伊豆大島の事例をめぐって、早くも特別警報の運用見直しの声があるようだ。小手先の修正にとどめることなく、この根本的な構造にメスを入れるような改変を目指してほしい。