伊豆大島の土石流 火山灰層が「表層崩壊」 豪雨の激流が追い打ちか (1/3ページ)

2013.11.9 13:38

 伊豆大島(東京都大島町)に甚大な被害をもたらした台風26号による土石流の実態が、現地調査で次第に明らかになってきた。火山灰で覆われた斜面で浅い部分が崩れる「表層崩壊」が起きた後、豪雨が倒木を押し流して被害が拡大。どこの火山でも起こり得る現象とみられ、専門家は注意を呼び掛けている。(伊藤壽一郎、黒田悠希)

溶岩層上で発生

 火山島の伊豆大島では、三原山(標高758メートル)が何度も噴火を繰り返してきた。このため島の地盤は基本的に、溶岩流が冷えて固まった岩盤の上に、火山灰が堆積して表土を形成する2層構造になっている。

 土石流が起きたのは山の西斜面の大島町元町地区。14世紀に流れた溶岩の岩盤上に位置しており、溶岩層と土石流の分布はほぼ重なる。

 土砂崩れは地下2メートル程度までの表土層が崩れる表層崩壊と、数メートルから数十メートルの厚さで岩盤が崩れる深層崩壊の2種類がある。溶岩層は水を通しにくいため、大雨が降ると上部の火山灰層に多くの水分がたまり、浅い部分だけが崩れる表層崩壊が起きやすい。

 元町地区では10月15日午前から雨が降り始め、1時間当たりの降水量は16日午前2時に100ミリを突破。積算雨量400ミリを超えた段階で、表層崩壊が標高440メートル付近で複数発生した。崩壊は幅約600メートルに及び泥流が襲った。

「火山灰層の内部で崩壊が起きた可能性が…」

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