【福島第1原発】「絶対に失敗できない作業」 不安解消へ廃炉工程短縮を

2013.11.18 19:48

 福島第1原発は廃炉に向けて、大きな一歩を踏み出した。廃炉工程は30~40年かかるとされており、その入り口である燃料取り出しは「絶対に失敗できない作業」(東京電力)だ。最大の難関とされる溶け落ちた燃料(デブリ)の回収も残されている。福島の住民の不安解消のためにも、作業を慎重にすることに加え、廃炉工程そのものを短縮することが求められている。

 廃炉技術の結集を目指し8月に発足した国際廃炉研究開発機構(IRID)理事長の山名元(はじむ)・京都大教授は「十分な準備をしておけば大丈夫」と話し、がれきの妨げに気を付ければ、燃料取り出しの作業はそれほど難しくないという。

 4号機は事故時は定期検査中で炉心に燃料がなく、炉心溶融(メルトダウン)することがなかった。これに対し、1~3号機ではデブリが底にたまっているとみられ、放射線量が高く燃料取り出し作業は4号機よりはるかに難しい。

 平成27年秋に燃料貯蔵プールからの燃料取り出し予定の3号機では、遠隔操作でのがれき撤去や除染が続く。これに対し、29年度中にプールからの取り出し開始を目指す1、2号機は、いまだに手つかずの状態だ。デブリの取り出しはさらに困難を極める。

 こうした高線量の施設を何十年も置いておくことが、住民の帰還を妨げている要因でもある。東電任せでなく政府や大学も含め英知を結集し、廃炉工程を短くすることが必要だ。(原子力取材班)

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