主な食材偽装問題での対応例【拡大】
実食材をメニュー表記に合致させたケースもある。「ビーフステーキ」としながら、牛脂注入肉を使ったことが発覚した近鉄ホテルシステムズが運営する6ホテルは10月末までにすべて豪州産のロース肉などに切り替えた。ザ・リッツ・カールトン大阪はルームサービスで自家製パンに一部使っていた既製品を自家製に切り替え、「フレッシュオレンジジュース」も果物の手搾りで提供している。
食品安全や表示などに詳しいNPO法人「食品安全グローバルネットワーク」(大阪市)の中村幹雄事務局長は「正しい情報は特にアレルギーがある人など食に対する安全面を守るために必要。外食産業の場合、消費者とのコミュニケーションの中でも食材の魅力を伝えていけばいいのではないか」と話している。