昭和57年から続くお昼のバラエティー番組「笑っていいとも!」(フジテレビ系)が来年3月で終了する。32年間も続いた長寿番組の立ち上げにディレクターとして参加し、“ブッチャー小林”のニックネームで番組にも登場した現テレビ静岡社長の小林豊さん(62)は「半年持たないんじゃないか、なんて思っていたけどねえ」と感慨深げだ。小林さんに番組草創期の裏側を聞いた。(岡本耕治、写真=廣池慶一)
57年夏。当時放送中の昼番組「笑ってる場合ですよ!」ディレクターだった小林さんは、横澤彪プロデューサー(P)や放送作家の高平哲郎さんが参加する会議の席上で、後番組にタモリさんを起用する案を初めて聞かされた。
「意外の一言。タモリさんは当時、濃いサングラス姿でイグアナのまねをするなど、危ない感じのタレントだったから」
その後、小林さんらスタッフは、東京・四谷のバーでタモリさんと接触。