水路から流入した土砂で半分近くが埋まった大仏池=奈良市【拡大】
奈良公園(奈良市)の北側にあり、若草山や東大寺大仏殿を望むスポットとしても知られる「大仏池」に水路から流入した土砂が堆積しているため、県は今月末から、土砂の撤去作業を始める。土砂堆積で悪化した景観を取り戻すのが狙い。あわせて、奈良公園の東側にある奈良公園管理事務所を池のほとりに移転させ、観光案内のコーナーや公衆トイレも整備し、観光客の利便性向上を目指す。いずれも3月末までに完了する予定。
興福寺の僧侶が書き残した文献「多聞院日記」によると、池は安土桃山時代に造成された。面積は約6400平方メートル。
水面に若草山や東大寺大仏殿が映る写真撮影のスポットとしても知られているが、東側の水路から徐々に土砂が流入し、現在では池の半分近くが土砂で埋まっている。さらに水質も悪化し、地元住民からも改善の要望が寄せられていた。
県は池のほとりにある正倉院事務所とも協議し、堆積した土砂約450立方メートルの撤去作業を今月末から始める方針を決めた。