薬用シャンプー「スカルプD」で知られる化粧品会社「アンファー」(東京都中央区)が東京国税局の税務調査を受け、平成23年3月期までの2年間で約1億5千万円の所得隠しを指摘されていたことが18日、関係者への取材で分かった。芸能人を起用した広告宣伝費の一部に実態がないと判断された。重加算税を含む追徴税額は約5千万円。
関係者によると、アンファー社は同年3月期までに、広告宣伝費として都内の広告代理店に約40億円を支払った。代理店はタレントら約20人と契約し、アンファー社製品「スカルプD」のテレビCMを放送。だが、このうち4人はCM出演などの実態がないとして、東京国税局はアンファー社が支払った広告宣伝費のうち約1億5千万円は、代理店に対する「寄付金」にあたるとした。
民間信用調査会社によると、同社は昭和62年設立で、平成25年3月期の売上高は約105億円。お笑いコンビ「雨上がり決死隊」ら多数の芸能人をCMに起用し、「スカルプD」をヒットさせた。アンファー社は「広告の概念について国税局と見解の相違があったが、指導に従い修正申告を済ませた」としている。