一方、震災当時より人口が増えた自治体もあった。仙台市3万3923人(3.2%増)▽名取市1539人増(2.1%増)▽利府町1207人(3.4%増)-の3市町だ。
名取市や利府町はいずれも仙台市のベッドタウン。民間の戸建てやマンションの建設が進み、被災者の受け皿になっているとみられる。
県外移動は縮小
多くの自治体では人口減が進むが、県をまたいでの移動は減ってきている。
総務省の平成25年の人口移動報告によると、23年には岩手、宮城、福島の3県で計4万1226人が転出超過となったが、25年は2975人に。被災3県から他県への人口流出は落ち着きつつあり、総務省は「県外への避難はほぼ終わったのではないか」とみている。
報告によると、宮城県は2年連続で転入超過。震災前は毎年、転出者の方が多かったが、震災によって復興事業の拠点が集まり、働き手も集まる傾向にある。特に仙台市の転入超過は4772人で、東京23区を除く全国の市町村で8番目に多かった。
岩手県は震災前から転出超過が2000~4000人で推移しており、震災後も大きな変化はみられない。県内で避難しているケースなどが多かったとみられる。
福島県では、25年も全体では転出超過だが、転入超過となった自治体は前年より増えた。福島県では「原発事故で山形県などに避難した人たちが多かったが、一部が帰ってきているのかもしれない」と話している。