《小保方氏はデータの混同から、使用する画像を取り違えたと弁明したが、映っている細胞は、もともと違う手法でつくられた細胞という。石井委員長は説明を続ける》
石井委員長「正しいとされる写真は脾臓(ひぞう)血液細胞を用いたもので、学位論文では、生後3~4週の骨髄由来細胞に機械的ストレスを与えてつくったもので全く異なります。写真は実験の根幹を成すもの。実験ノートの記述にしても不確実な点が認められました。こうした不確実なデータを使ってしまうことも、研究者にとって不正行為といえます」
記者「今回の報告では捏造、改竄(かいざん)、流用などが出てくるが、捏造が一番悪質性が高いのか」
石井委員長「研究者にとってはどれも不正行為であって、どれが一番ということはありません」
《記者の質問は共著者の笹井芳樹理研発生・再生科学総合研究センター副センター長に移る》
記者「笹井氏の責任について、報告では笹井氏は不正行為にはあたらないということだが、笹井氏が学位論文からの画像流用を把握していたという報告もある。隠蔽の疑いも持たれているが、その点についてはどうか」
石井委員長「笹井氏はヒアリングが行われた2月20日の数日前に、小保方氏から『写真を間違えて使っていた』との報告を受けたと言います。笹井氏は学位論文のデータを投稿論文に使えるかどうか確認し、問題ないということだったので、正しい画像を提出するように小保方氏に指示し、画像が用意できたということだったので、よしとしたそうです。調査委員会に対してこうした事情を説明しなかったことは『正直に話さなかったことは申し訳ない』と言っている」