■EVのある街づくりへ インフラ整備も進む
国内には4万4727台の電気自動車(EV)が普及しています。国内の全乗用車数5911万3976台(2013年度)と比べるとずっと少ないものの、世界的にみると普及が進んでいることをご存じでしょうか? 日本は世界全体のEV普及台数の24%を占めており、欧州連合(EU)全土のシェア11%と比べても先進国なのです。
◆カーシェアを実証
横浜市は2010年4月、愛知県豊田市、けいはんな学研都市(京都府)、北九州市とともに「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定され、HEMS実証では約4000世帯が参画し5年間の大規模な実証実験が行われています。YSCP(横浜スマートシティプロジェクト)は、再生可能エネルギーの大量導入を支え、地域でのエネルギーの安定供給を担保できるスマートシティを構築し、その知見をアジア太平洋諸国へ展開することを目指しています。
馬車道YSCP実証実験、「オリックス・カーシェアステーション」(横浜市中区)を訪ねました。ここでは24時間365日、日産のEV「リーフ」3台のカーシェアができ、会員登録すれば月額基本料金2000円と利用時間に応じた課金により利用することができます。平日は市内に拠点がある法人の利用客が多く利用しているそうです。
日立製作所インフラシステム社都市・エネルギーソリューション事業部の奈須嘉浩氏は「実証実験では、太陽光発電と2つの特性の異なる蓄電池(リチウム・鉛)、充放電が可能なEV、PCS(直流交流変換装置)などを利用したエネルギーマネジメントシステム(EV-EMS)を運用しています。カーシェアリングセンターとEVEMSを連携させ、EVの利用予約や系統需給状況などから最適な充電・放電計画の自動設定を行うことができます。地域エネルギー管理システム(CEMS)とも連携し、市内で消費する電力のピークカットにも貢献しています」と解説してくれました。