JR福知山線脱線事故から10年に合わせて発行する文集について話し合う「負傷者と家族等の会」のメンバーら=兵庫県川西市【拡大】
乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故の負傷者らでつくる「負傷者と家族等の会」は2日、兵庫県川西市で開いた会合で、事故から10年となる来年4月25日に合わせ文集を発行する計画を明らかにした。
文集の仮題は「空色の文集~福知山線列車事故・それぞれの10年~」。事故の被害者や家族、支援者ら約40人が10年を振り返る内容で、文章だけでなく俳句や絵なども掲載する。自費で数百部を印刷し、事故関連のシンポジウムなどで配布。寄付を募ることも検討している。
今年4月には、負傷者らでつくる「思いをつなぐ連絡会」がノンフィクション作家の柳田邦男さんの協力を得て、手記集を出版する計画を発表。手記集は特定の人の体験に焦点を当てたものになる見込み。
これに対して、負傷者と家族等の会のメンバーからは「書き残したいという素朴な動機で書いて、手軽に読んでもらえるものが必要」という意見もあり、文集の発行が決まった。
同会メンバーで、事故で次女が重傷を負った川西市の三井ハルコさん(58)は「事故に関わった私たちの人生は大きく変わった。それぞれの立場でこれまでの歩みや思いを振り返ってほしい」と話した。