もともと稚魚から幼魚になるまでの生存率は2~3%。豊田通商は、この中間育成の段階の生存率を上げることで近大マグロの量産化にめどをつけるため、平成22年6月にツナドリーム五島を設立。最初の22年度は近大が供給した稚魚3万匹を受け入れた。
ところが、和歌山県内の施設から水槽を積んだトラックで運ばれた稚魚のほとんどは五島市に到着したときに死んでいたという。
輸送時の稚魚の死もあって22年度に出荷できた幼魚は700匹。生存率は2%だった。
相次ぐカイゼン
最初のカイゼンは、稚魚の輸送をトラックから船による海上輸送に切り替えたことだった。
飼育環境もすぐにカイゼンに取り組んだ。最初は、木枠の長方形のいけすを使っていたが、稚魚の衝突の原因になるとして一定方向に回遊して泳ぎやすいように円形枠のいけすに変更。ストレス軽減のため、同じいけすで飼育する稚魚の数も減らした。