【吉田調書抄録(5)】ベント躊躇せず 「大臣命令で開くもんじゃない」 (3/3ページ)

2014.8.22 10:21

 被曝覚悟で手動、腹を決める

 〈午前7時11分、ベント遅れにいらだつ菅直人首相が陸上自衛隊ヘリコプターで第1原発に到着。吉田氏らから説明を受けた後、午前8時4分には宮城県に向け飛び立った〉

 --菅首相が第1原発に来て帰っていく上空をベントで(放射性物質を含む気体を)どんどん吹かしていくのはどうなのかということから、操作を遅らせたという判断は

 吉田氏「全くないですね。早くできるものはかけてしまってもいいんじゃないですかくらいですから。総理大臣が飛んでいようが、何しようが、炉の安全を考えれば早くしたいというのが現場です」

 --機材とか十分準備できていないし、線量も高いし、できるか分からないが作業を余儀なくされた

 吉田氏「被曝(ひばく)しますけれども、最後は手動でやるしかないというふうに腹を決めて、午前9時に(現場へ)やってくれとお願いした」

 --何かやろうと思っても何もできない状態なのに、下げろと言うんだったら、お前らやってみろと言うしかない

 吉田氏「現場はできる限りのことをやって、後がスムーズに行くようにと思っているんですけれども、なかなかそれが通じない。躊躇(ちゅうちょ)していると思われているんです。何も躊躇などはしていないですよ」(肩書は当時)

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