【吉田調書抄録(3)】津波襲来、全電源喪失「まいった」「絶望していた」 (1/4ページ)

2014.8.20 11:41

 東京電力福島第1原発事故で、所長として現場の指揮を執った吉田昌郎氏の聞き取り調査をまとめた「吉田調書」。3回目は、原発に津波が襲来した時の吉田氏の証言をまとめた。

 〈東日本大震災が発生した平成23年3月11日、運転中の1~3号機が緊急停止した。地震の約50分後、約15メートルの津波が襲い、全交流電源喪失状態に陥った〉

 吉田氏「これははっきり言って、まいってしまっていたんですね。もう大変なことになったと」

 --大変さの程度だが、具体的にどういうことをされたのか

 吉田氏「具体的な運転操作は、運転員の方がプロだから任せているんです。箸の上げ下ろしでこうやれ、ああやれということではない。対外的な連絡だとか、状況把握をするということがメーンだったと思います。地震があってみんな気持ちがこうなっている(動揺している)んで、落ち着いてやれとそれは言いました。余震があるかもしれないから、その注意はちゃんとしておけと」

緊急対策本部の雰囲気は「みんな愕然」

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