【朝日新聞会見詳報(9)】「記事ねじ曲げること、まったくない」 (5/5ページ)

2014.9.11 22:39

朝日新聞が吉田調書についての記事を取り消すとのニュースを映す、家電量販店のテレビ売り場=11日午後、東京都豊島区のヤマダ電機「LABI1日本総本店池袋」(蔵賢斗撮影)

朝日新聞が吉田調書についての記事を取り消すとのニュースを映す、家電量販店のテレビ売り場=11日午後、東京都豊島区のヤマダ電機「LABI1日本総本店池袋」(蔵賢斗撮影)【拡大】

  • 大勢の報道陣の前で記者会見する朝日新聞社の木村伊量社長(右から2人目)、杉浦信之取締役編集担当(右端)ら=11日午後、東京都中央区
  • 記者会見する、朝日新聞社の木村伊量社長(中央)。奥は喜園尚史執行役員、手前は杉浦信之取締役編集担当=11日午後、東京都中央区
  • 会見した木村伊量社長=11日午後、東京・築地(川口良介撮影)

 杉浦取締役「社としてというよりは取材班の問題意識から出てきたと考えています。限りある紙面では、第一報は訂正させていただいた撤退だが、その後の続報、朝日新聞デジタルの大量の(記事)ではそれ以外の論点も取り上げている」

 《あくまでも『取材班の問題意識』を強調する杉浦取締役。質問は32年にわたって掲載を続けた慰安婦問題の「吉田証言」にも及んだ》

 記者「吉田証言が嘘だというのは学会でも常識になっていた。なぜこれだけ遅れたのか、90年代に訂正することはできなかったのか」

 杉浦取締役「1997年3月に一度、慰安婦問題の検証をしています。その時は吉田証言について真偽が確認できなかったという形で総括し、その前ぐらいから吉田証言については紙面化していませんでした。しかし、正式に取り消すまでにこれほど長くかかってしまった。遅きに失したとのご指摘は免れないと思います」

 記者「なぜ、気がつかなかったのか」

 杉浦取締役「90年代にどういった議論があったのかは、今回の新しい第三者委員会も含めて検討しますが、改めてわれわれ自身も検証したいと思います」

 《たたみかけるように経緯を問う記者に、杉浦取締役は苦しい回答に終始した》

■(10)30年超す慰安婦報道「さかのぼっての処罰、難しい」 本紙記者質問には「書いてある通り」 に続く

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