キャロライン・ケネディ駐日米大使(右)と笑顔で握手を交わすスティーヴン・ホール氏=15日午後、東京・元赤坂の明治記念館【拡大】
授賞式会場に、自分の油彩画の作品の中に現れる人物のように、体をくねらせながら笑顔で登場した絵画部門のマルシャル・レイス氏(78)は、報道陣に「ダンサーみたいだったでしょう。人生に笑いを加えるのが大事だといつも思っているんだ」と明かした。
その後、大原美術館館長の高階秀爾氏(82)と歓談。高階氏は「彼は感動をうまく形にする詩人。『これからも常に新しいものをどんどん作る』と意欲的でした」と話した。
演劇・映像部門のアソル・フガード氏(82)は、その戯曲を舞台で演じた俳優の平田満氏(60)らに囲まれた。
「人種や政治的な問題を超えたヒューマニズムに感銘を受けた」という平田氏。「お会いできてうれしいです」と、自身の舞台写真を差し出すと、フガード氏は「写真を見ただけで、あなたが良い役者だということがわかります」。固い握手を交わすと、2人は写真の裏にお互いのサインをして、交換した。