松本健一氏死去 「評伝 北一輝」

2014.11.29 05:00

 「評伝 北一輝」などの著作で知られる評論家で麗沢大教授の松本健一(まつもと・けんいち)氏が27日、がんのため東京都内の病院で死去した。68歳。群馬県出身。葬儀は親族で済ませた。喪主は妻、久美子(くみこ)さん。後日、お別れの会を開くという。

 東京大経済学部卒業後、会社勤務を経て、法政大大学院で近代日本文学を専攻。在学中の1971年に発表したデビュー作「若き北一輝」は、それまで二・二六事件の黒幕で右翼思想家という印象が強かった北を、自由民権運動や社会主義など多様な思想から影響を受けた「革命的ロマン主義者」としてとらえ直し、注目を浴びた。その後、「評伝 北一輝」(全5巻)などの業績で、2005年に司馬遼太郎賞、毎日出版文化賞を受賞した。産経新聞・正論メンバーとしても活躍したほか、京都精華大教授、麗沢大比較文明文化研究センター長などを歴任。

 松本氏と親交が深かった中曽根康弘元首相は「日本の論壇で、歴史、伝統、文化といったものを、観念にとらわれることなく透徹した論理で捉えた数々の著述はわが国の評論に一石を投じるものであり、松本さんの名を長く後世に残すものだ」などとコメントした。

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