9月には全国のバス会社や観光ツアー会社など約2千社に向けて、乗車や降車が終われば速やかに移動すること▽多重駐車は道交法違反にあたること-といった利用ルールを文書で通知した。
ただ、南署によると、指導や通知の効果は、7月に12件寄せられた苦情の数が10月には8件と微減した程度。渋滞状況は多少の緩和がみられるものの、混雑時には相変わらず二重駐車も起こっており、南署幹部は「乗降スペースが絶対的に不足しているので、根本的な解決には至っていない」と嘆く。
大阪府は東京五輪・パラリンピックが開催される6年後の2020年に、年間の訪日外国人数の目標として、今年度の2倍以上の650万人を掲げている。それだけに受け皿となる観光バスの駐車対策は急務だ。