◆青森で2年前から調査
2012年3月には「国立・国定公園内における規制の見直し」が行われ、12年度以降の新たな調査・開発地点は全国66地点となっています。シンポジウムが行われた青森市でも、2年前から八甲田地域で地熱発電開発の調査事業が行われています。
岩手県や秋田県にはそれぞれ3基の地熱発電所がありますが、青森県にはまだありません。
青森市環境部環境政策課地球温暖化対策チーム主幹の山崎真治氏は「青森県内では風力発電の普及が進んでいますが、青森市内で期待できるのは地熱です。再エネ利用とともに地域の活性化に役立てたいと考えています。青森市がバックアップし、地熱発電所建設に向けて調査を行っています」と説明します。
「八甲田北西地域地熱資源開発調査事業」は13年11月、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の地熱資源開発調査事業費助成金交付事業に採択され、大林組、JR東日本、川崎重工の民間3社が進めています。また、この民間3社は、青森県、青森市、弘前市、弘前大学も参加する「八甲田地域地熱発電研究会」(委員長:村岡洋文弘前大教授=同大北日本新エネルギー研究所所長)を設立し、産学官連携を図りつつ事業を進めています。
13年度に地上調査、14年度に追加地上調査とモニタリング調査などを実施し、15年度には構造試錐(地質・地熱構造解明を目的として約2キロメートル掘削)を行う予定です。