【松本真由美の環境・エネルギーDiary】日本の貴重な資源 地熱発電開発 (2/4ページ)

2015.1.5 05:00

新潟・松之山温泉のバイナリー地熱発電所

新潟・松之山温泉のバイナリー地熱発電所【拡大】

  • 八丁原地熱発電所内のバイナリーサイクル発電設備=大分県九重町
  • 八丈島地熱発電所の蒸気フラッシュ発電設備=東京・八丈島
  • 世界最大級の屋外温泉施設「ブルーラグーン」
  • 図:地熱はカスケード(多段階)利用が可能出所:NEDO(2006):地球熱利用システム-地中熱利用ヒートポンプシステムの特徴と課題-

 ◆青森で2年前から調査

 2012年3月には「国立・国定公園内における規制の見直し」が行われ、12年度以降の新たな調査・開発地点は全国66地点となっています。シンポジウムが行われた青森市でも、2年前から八甲田地域で地熱発電開発の調査事業が行われています。

 岩手県や秋田県にはそれぞれ3基の地熱発電所がありますが、青森県にはまだありません。

 青森市環境部環境政策課地球温暖化対策チーム主幹の山崎真治氏は「青森県内では風力発電の普及が進んでいますが、青森市内で期待できるのは地熱です。再エネ利用とともに地域の活性化に役立てたいと考えています。青森市がバックアップし、地熱発電所建設に向けて調査を行っています」と説明します。

 「八甲田北西地域地熱資源開発調査事業」は13年11月、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の地熱資源開発調査事業費助成金交付事業に採択され、大林組、JR東日本、川崎重工の民間3社が進めています。また、この民間3社は、青森県、青森市、弘前市、弘前大学も参加する「八甲田地域地熱発電研究会」(委員長:村岡洋文弘前大教授=同大北日本新エネルギー研究所所長)を設立し、産学官連携を図りつつ事業を進めています。

 13年度に地上調査、14年度に追加地上調査とモニタリング調査などを実施し、15年度には構造試錐(地質・地熱構造解明を目的として約2キロメートル掘削)を行う予定です。

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