【松本真由美の環境・エネルギーDiary】世界初の都市型ZEB実証棟 (1/5ページ)

2015.2.2 05:00

有機薄膜太陽電池で発電するZEB実証棟の外壁ユニット

有機薄膜太陽電池で発電するZEB実証棟の外壁ユニット【拡大】

  • 大成建設技術センター内にあるZEB実証棟=横浜市戸塚区
  • 有機ELタスクライト
  • 超高強度コンクリート「Tas-Fine」は開放感のある空間を作る
  • ZEB実証棟のオフィス内部

 ■技術や創造力が集結

 大成建設技術センター(横浜市戸塚区)内にあるZEB実証棟(ZEB=ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を見学する機会に恵まれました。建物単位で年間の一次エネルギー収支がゼロになることを目指すZEBに注目が集まる中、世界初という都市型ZEB実証棟について紹介したいと思います。

 ◆省エネから「ゼロエネ」へ

 日本の最終エネルギー消費(※1)の推移を見ると、全体の3割を占める民生部門は、産業・運輸部門に比べると過去からの増加が顕著です。民生部門の5割以上をオフィスや小売店舗、病院、学校などの業務部門が占めていますが、省エネ対策の強化がもっとも必要な部門とも言えるでしょう。

 エネルギー基本計画(2014年4月11日閣議決定)では建築物については、20年までに新築公共建築物等で、30年までに新築建築物の平均でZEBを実現することを目指す。また、住宅については、20年までに標準的な新築住宅で、30年までに新築住宅の平均でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の実現を目指します。

 ZEBは09年に経済産業省から提案され、「建築物における一次エネルギー消費量を、建築物・設備の省エネ性能の向上、エネルギーの面的利用、オンサイトでの再生可能エネルギーの活用等により削減し、年間の一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロまたは概ねゼロとなる建築物」と定義されています。

 欧米や東南アジアなど世界的にZEB実現に向けての取り組みが始まっていますが、東日本大震災以降は国の支援が強化され、日本での取り組みにも注目が集まっています。

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