2、3階は研究チーム員が実際に執務室として利用しているそうです。ZEB実証棟には「超省エネ型タスク・アンビアント空調システム」が導入されています。人のいる場所だけパーソナル空調の吹き出し口を自動で空け、部屋全体は天井コンクリートスラブに埋設された配管に冷水(温水)を循環させる躯体放射空調を行っています。「冷水は、燃料電池の低温排熱を利用し、吸着式冷凍機で製造します。外気量も自動制御し、夏季でも省エネで快適なオフィス空間を実現し、知的生産性が落ちません」(森川氏)
オフィス内の消費エネルギーの約2割は照明ですので、消費エネルギーの最小化には効率的な照明システムも不可欠です。
ユニークなのが、世界最高水準の性能を持つ有機EL照明パネルを使用した「オフィス向けタスクライト」が導入されていること。大成建設、三菱重工業、岡村製作所の共同開発で、有機ELと自然光、天井照明、間接照明が統合的にデザインされています。タスクライトは快適な明るさと寿命、デザイン性も考慮されています。また、東光高岳と共同開発した人検知センサーにより、人の在・不在を判断し、空調の個別制御とともに無線によるLED天井照明の照度制御を行っています。
「照明エネルギーを最小化するため、自然光は、天井面に照射してまぶしさ感を抑制し、部屋の奥まで光を到達させ、室内の明るさ感を向上させました。年間を通し、室内照明環境の実証・評価を行っていきます」(森川氏)